自社サイトを自分で立ち上げる進め方|準備・公開・運用でやることの全体像

自社サイトの立ち上げは、まとめて一気に進めるより、目的の整理から原稿づくり、公開作業、公開後の運用という順番に分けて考えると進めやすくなります。この記事では、小規模事業者や個人事業主の方が自分でサイトを用意するときに、どの段階で何を決め、何を準備すればよいかを順に整理します。

目的と載せる内容を決める

最初に決めたいのは、自社サイトで何をしたいかです。商品やサービスの問い合わせを増やしたいのか、営業時間や場所を伝えたいのか、実績をまとめて見てもらいたいのかによって、必要なページの数や優先順位は変わります。目的を一行で書き出しておくと、この後の作業で迷ったときに立ち返る基準になります。

次に、その目的を満たすために最低限必要なページを選びます。店舗であればトップページ、サービス紹介、アクセス、問い合わせの四つから始めるのが現実的です。会社概要やスタッフ紹介、よくある質問は、原稿が用意できる段階で追加しても遅くありません。最初から全ページをそろえようとすると、公開までの時間が伸びやすい点には注意してください。

あわせて、誰に向けたサイトなのかも言葉にしておきます。既存のお客様向けなのか、初めて知る人向けなのかで、説明の細かさや専門用語の使い方が変わります。ここが曖昧なままだと、原稿を書く段階で文章がぶれてしまい、作り直しが増えてしまいます。原稿や写真でつまずいたときの対処は店舗サイトづくりでつまずきやすい場面と対処法で紹介しています。

原稿と写真を準備する

構成が決まったら、各ページの文章を先に書き上げます。デザインを整える前に原稿があると、必要な情報が収まるかどうかを判断しやすくなります。文章は難しい表現を避け、誰が読んでも一度で意味が取れる言い方を心がけると、問い合わせにつながりやすくなります。

写真は、スマートフォンで撮影したものでも十分に使えます。ただし、暗い写真や傾いた写真は印象を下げるため、明るい時間帯に撮り直す、水平を合わせる、余計な物を写さないといった確認をしておきましょう。お客様の顔や店内の様子など、掲載の許可が必要なものが写り込んでいないかも確認してください。

原稿と写真は、ページごとにフォルダーを分けて保存しておくと作業が進めやすくなります。どこまで用意できたかを一覧にしておけば、抜けている箇所が一目で分かり、公開直前になって慌てることを避けられます。

公開までの作業を段取りする

公開までの流れは、ドメインの取得、サーバーの用意、サイトの設置、原稿の流し込み、動作確認という順番が基本です。WordPress の設置手順はWordPress でホームページを始める手順で説明しています。ドメインは覚えやすく入力しやすいものを選び、会社名や屋号と関連づけておくと、名刺やチラシに載せたときも伝わりやすくなります。

サーバーは、利用する WordPress の推奨環境やサポートの有無を確認して選びます。判断の手順はレンタルサーバーの選び方にまとめています。料金の安さだけで決めるのではなく、問い合わせ窓口があるか、バックアップの仕組みがあるかも合わせて見ておくと安心です。契約後は、サーバー側の設定情報をなくさないよう、控えを一か所にまとめて保管してください。

原稿を流し込んだら、スマートフォンとパソコンの両方で表示を確認します。問い合わせフォームの送信テスト、電話番号や住所の誤り、リンク切れの確認も忘れずに行いましょう。確認が終わったら公開し、検索結果に反映されるまでには時間がかかることを踏まえて、焦らず様子を見る姿勢が大切です。

公開後の運用体制を決める

公開して終わりではなく、その後の更新を続けられるかどうかでサイトの価値は変わります。お知らせ、新しい商品、営業時間の変更など、更新する内容と頻度をあらかじめ決めておくと、後回しになりにくくなります。月に一度など、無理のない範囲で続けられるペースを設定してください。

更新作業を誰が担当するかも決めておきます。自分で行う場合は、編集の手順を簡単なメモにまとめておくと、久しぶりに触るときでも迷いません。外部に依頼する場合も、原稿の準備や写真の提供など、自分側で担う範囲をはっきりさせておくと、やり取りが円滑になります。

運用の一環として、定期的に表示速度や問い合わせの到達状況を確認しましょう。見直しの観点は公開後に見直したい店舗サイトの改善ポイント、トラブルへの備えはホームページ運用のトラブルを防ぐにはにまとめています。大きな問題がなくても、半年に一度は全体を見直す機会を設けると、古い情報が残ったままになることを防げます。目的に照らして不要になったページは、思い切って整理することも選択肢の一つです。

作業を分けて小さく進めるために

自社サイトの立ち上げは、目的の整理、原稿と写真の準備、公開作業、公開後の運用という四つの段階に分けると、全体像が見えやすくなります。それぞれの段階で「何を決めれば次に進めるか」を一つずつ確認していけば、まとまった時間が取れない方でも着実に前へ進めます。

まずは目的を一行で書き、必要なページを三つから四つに絞るところから始めてみてください。原稿と写真がそろったページから順に公開準備へ移り、公開後は更新の担当と頻度を決めておく。この順番を守るだけで、立ち上げ後の運用まで見通しやすくなります。