公開後に見直したい店舗サイトの改善ポイントアクセス解析と問い合わせ導線
店舗サイトは公開して終わりではありません。公開後にアクセス解析で来店前の行動を確かめ、問い合わせまでの道すじを整え、情報を更新していくことで、少しずつ使いやすいサイトに育っていきます。この記事では、自社サイトや店舗サイトを自分で運営する小規模事業者・個人事業主のみなさんに向けて、見直す順番と確認のしかたを整理します。
アクセス解析で確認したいこと
アクセス解析とは、だれがどのページをどのくらい見たかを記録してくれる仕組みです。店舗サイトの場合、すべての数字を追うより、まずは「見られているページ」「検索から来た人が最初に開いたページ」「離脱が多いページ」の三つに絞ると判断しやすくなります。数字の大小そのものより、前と比べて増えたか減ったか、という変化に目を向けるのが現実的です。
見る頻度は、週に一度まとめて確認するくらいで十分です。毎日数字を追うと一喜一憂してしまい、本来の店舗業務に影響が出ます。目安として、月初に前月分を振り返る、という習慣から始めてみてください。数字の目標は、自社の集客方法や営業時間によって変わるため、一般論ではなく自分の店の状況で確かめるのが確実です。
問い合わせまでの導線を見直す
問い合わせ導線とは、訪問者が「電話しよう」「フォームから連絡しよう」と思うまでの道すじのことです。見直すときは、店舗情報・営業時間・電話番号・地図が、どのページからでもすぐ見つかるかを確認します。来店を決める前に確認したい情報が離れた場所にあると、その間に「また今度でいいか」と離れてしまいます。
改善の順番は、まず動線を短くすること、次に連絡手段を増やすこと、最後に文言をやわらかく整えること、という流れがおすすめです。たとえば、問い合わせボタンをページの上部と下部の両方に置く、電話番号をタップでかけられる形にする、といった見直しは効果を確かめやすい部分です。フォームの項目は、必須のものを最小限にすると入力の途中でやめられにくくなります。
スマートフォンからの閲覧が中心になる店舗サイトでは、指で押しやすい大きさか、文字が小さすぎないかも合わせて確認してください。パソコンで見て整っていても、スマートフォンでは印象が変わることがあります。実際の端末で自社サイトを開き、問い合わせまで自分でたどってみるのが、いちばん確実な点検方法です。
情報の更新とメンテナンス
店舗サイトで更新が必要になる情報は、営業時間、定休日、メニュー、料金の案内、臨時休業のお知らせなどです。これらは来店前に確認されることが多く、古いままだと来店のきっかけを失います。更新する場所を一か所に決めておくと、担当が変わっても引き継ぎやすくなります。
メンテナンスというと難しく聞こえますが、日々の作業は「決まった場所を決まった頻度で見直す」ことの積み重ねです。月に一度は電話番号や住所、リンク切れを確認し、季節ごとのメニュー変更などはその時期に合わせて反映します。更新の記録を簡単なメモで残しておくと、次に何を直すべきかが自分でも分かるようになります。
サーバーやWordPressの更新については、使っているサービスやテーマによって手順が異なります。更新の時期や方法は提供元の案内で確かめ、分からないまま操作するのは避けてください。法令に関わる表記が必要な場面では、具体的な内容は公式の案内や専門家に確認するのが安全です。
改善を続けるための習慣
改善は一度にまとめて行うより、小さく試して結果を見る、という流れのほうが続きます。たとえば今月は問い合わせボタンの位置、来月は写真の差し替え、というように一つのテーマに絞ります。変更した日と内容をメモしておけば、後から振り返るときの手がかりになります。
結果が出るまでの期間は、アクセス数や来店の状況によって変わります。すぐに変化が見えなくても、数か月単位で見比べるつもりで続けてください。判断に迷うときは、アクセス解析の数字だけでなく、店頭でお客様から聞いた声や問い合わせの内容も合わせて見ると、次の一手を選びやすくなります。
自分だけで抱えず、サーバー会社やテーマのサポートに相談するのも方法のひとつです。困った点を具体的に整理してから問い合わせると、やり取りがスムーズになります。改善は特別な作業ではなく、日々の店舗運営の一部として組み込んでいくものだと考えてください。
よくある質問
Q. アクセス解析は何から始めればよいですか。A. まずは訪問数と、よく見られているページの二つを確認するところからで十分です。使う道具は提供元によって設定方法が異なるため、公式の案内に沿って進めてください。
Q. 問い合わせが増えないときはどこを直せばよいですか。A. 連絡先がすぐ見つかるか、スマートフォンで押しやすいかを確認します。あわせて、実際に自分で問い合わせを送ってみると、つまずきに気づきやすくなります。
Q. 更新が追いつきません。A. すべてを一度に直す必要はありません。営業時間や定休日など、来店前に確認される情報を優先し、月に一度の点検日を決めて少しずつ進めてください。