レンタルサーバーとは?ホームページが表示される仕組みをかみ砕いて解説

「レンタルサーバー とは」と検索したものの、専門用語が多くてイメージしづらいと感じていませんか。本記事では、自社サイトや店舗サイトを自分で用意したい小規模事業者・個人事業主の方に向けて、ホームページが表示されるまでの流れとレンタルサーバーの役割を、できるだけ身近な言葉でかみ砕いて説明します。読み終わるころには、自分が何を用意し、どこから手を付ければよいのかが具体的に見えてくるはずです。全体像から知りたい方はホームページを自分で作る前の基礎知識もあわせてご覧ください。

ホームページが表示されるまでの仕組み

スマホやパソコンでホームページを開くと、画面に文字や写真が数秒で表示されます。このとき裏側では、閲覧者の端末がインターネットを通じて「このページを見せてください」というリクエストを送り、どこかにあるコンピューターがそれに応答してデータを返しています。つまり、ホームページは手元の端末の中にあるのではなく、常にどこかのコンピューターに置かれているという点が最初のポイントです。

その「どこかにあるコンピューター」の置き場所として広く使われているのが、データセンターと呼ばれる施設です。空調や電源、回線が安定するように設計された建物の中に、たくさんのサーバーが並んでいます。自宅のパソコンをサーバーの代わりにすることも技術的には可能ですが、停電や回線切れ、セキュリティのことを考えると、事業用のサイトを運用するには心もとない面があります。

表示が遅い、たまにつながらないといった経験は、この仕組みを理解すると原因の見当が付けやすくなります。閲覧者とサーバーの距離、サーバーの処理能力、回線の混雑具合などが表示速度に影響します。仕組みを知っておくと、後から「何を改善すればよいのか」を考えやすくなります。

レンタルサーバーが担っていること

レンタルサーバーとは、事業者が運用しているサーバーの一部を借りて、自分のサイトのデータを置けるサービスのことです。自前でサーバー機器を買い、設置場所を確保し、回線を引くとなると、費用も手間もそれなりにかかります。レンタルという形であれば、必要な容量と機能を月々の利用料で使えるため、小規模なサイトに向いています。

借りたスペースには、HTMLや画像などのファイルのほか、WordPress のようなサイト作成ソフトのデータも置きます。さらに、閲覧者からのリクエストを受け取って適切なデータを返す、アクセス数を記録する、メールを送受信するといった役割も担います。サイトを公開するだけでなく、問い合わせ用のメールアドレスを用意したい場合にも関わってくる存在です。

契約を考えるときは、料金だけでなく、ディスク容量、転送量、対応するプログラムの種類、サポートの窓口、バックアップの有無などを確認しましょう。自分のサイトで何をしたいのかを先に決めておくと、必要な機能が絞り込めます。反対に、機能を絞らずに選ぶと、使わないオプションに費用を払い続けることになりかねません。料金表の読み方はレンタルサーバーの料金プランの見方にまとめています。

独自ドメインとの関係

独自ドメインとは、example.co.jp のように自分で取得する住所のようなものです。レンタルサーバーが「データを置く場所」だとすれば、ドメインは「その場所にたどり着くための住所」という関係になります。この2つは別々に契約することも、同じ会社のサービスをまとめて利用することもできます。

閲覧者は、アドレス欄にドメインを入力して目的のページにたどり着きます。そのため、ドメインは覚えやすく、事業内容と関連したものが望ましいとされています。取得したドメインは、DNS と呼ばれる仕組みを通じて、借りているサーバーの場所を指し示すように設定します。この設定を「紐付け」や「DNS 設定」と呼び、契約直後に行う作業のひとつです。ドメインの選び方と取得の手順は独自ドメインの選び方と取り方で説明しています。

ドメインは毎年更新が必要で、更新を忘れると失効してしまう点にも注意してください。メールアドレスをドメインとセットで使っている場合は、失効が業務に影響することもあります。更新期限をカレンダーに登録しておくなど、忘れない工夫をしておくと安心です。

契約前に知っておきたい用語

サーバー選びでよく出てくる言葉に、ディスク容量、転送量、SSL、FTP、CMS があります。ディスク容量はサイトのデータを置ける量、転送量は閲覧者とのやり取りで使えるデータ量の目安です。SSL は通信を暗号化する仕組みで、入力フォームを置くサイトでは導入が前提と考えておきましょう。

FTP は、手元のパソコンからサーバーへファイルを送るための方式です。近年は管理画面から操作できるサービスも増えていますが、用語として知っておくと、マニュアルを読むときに迷いにくくなります。CMS は、専門知識がなくても記事を更新できる仕組みの総称で、代表例が WordPress です。

これらを全部覚える必要はありません。まずは「自分のサイトで何をしたいか」を書き出し、それに必要な用語だけを押さえるのが現実的です。分からない言葉が出てきたら、契約前の段階でサポート窓口に質問してみるのも、サービスを見極める良い機会になります。

契約後は、ドメインの設定、サーバーへのファイルの設置、必要に応じて SSL の設定という順番で進めるとスムーズです。作業の流れを一度体験しておくと、2つ目のサイトを作るときの負担がぐっと軽くなります。